2024年2月20日(火)団体交渉議事録
時間:15時30分~17時
場所:大田区産業プラザ
参加者
会社:安原氏、中村氏(タクシー全体の統括部長)、羽田・本江所長、世田谷・安藤所長
組合:帆足、西野、荒川、佐藤、谷川、石川(首都圏なかまユニオン)
議題1
FAXではなく、メールでのやり取りにしましょう
当組合「引き続き検討してほしい。」
議題2
会計資料を出してもらえませんか
当組合「前回の団交で出せるかを検討してもらえることになっていた。」
会社側「3月の決算以降に出したい。」
議題3
ZOOMの活用はできないか
当組合「引き続き検討してほしい。」
議題4
労働環境設備の修復等に関する問題
当組合「新たに施設管理課ができて、営業所の補修含めて順当になって行くと思っていましたが、まだ厳しいですか?」
会社側「厳しいと言うと、例えば?」
当組合「世田谷は照明の補修をお願いしていた。稲田課長に切れている箇所の写真を撮って渡してあったが、稟議を上げたが通らなかったと回答があった。まだ全然補修されていない。」
会社側「4名体制とプラスアルファでやっている。今、羽田は大工事をやっている。三鷹もやる。
順繰りでやっていて、その中の一環として一気に直した方が早いという考え方もある。確認はしますが、そういう意味では動き出している。巡回もしている。要望も聞いている。順番とか、予算の付け方をトータル的に判断している。」
当組合「大きい所は順繰りとは思うが、細かい箇所は随時やってもらいたい。できれば早急に直してもらいたい。夜に洗車する時、暗いと汚れや傷がわかりづらい。後は風呂です。」
会社側「それも世田谷の件?」
当組合「羽田もそうです。」
会社側「それも全体の中で考えている。まずは雨漏りからということで進みだしていることは理解してほしい。」
当組合「羽田の風呂は大改修と一緒にやるのですか?」
会社側「設備と外壁は別でやると考えている。専門家とやり方を検討している。」
当組合「使えないシャワーが何箇所かある。所長も風呂の現実を把握してほしい。仕事で疲れて帰ってきて、風呂に入って元気を取り戻すことを最優先にしてほしい。」
会社側「聞いたら見に行っている。それはよくわかります。できる限りは対応したい。」
当組合「都度、都度やるより一括してやったほうが先々得なのでは?」
会社側「設備は、直さなくてもいいとは思っていまない。本社に上げているが、業者のスケジュールと合わなかったりする。基本的な姿勢は、風呂にしろ、照明にしろ、言われる通りだと思っている。」
当組合「せめて工程表を出してほしい。細かい部分も含めて、業者と交渉中とか、いつ頃までに修復の予定という程度で構わない。」
会社側「スケジュールは我々もはっきりした所はつかめない。」
当組合「手を付けようとしているという意思表示を乗務員に見せることが大事。」
会社側「団交やっているのだからそれは組合の役割。」
当組合「会社が出しづらいのなら、この項目は現状こうなっているとか、会社からこういう回答になっているかを組合で掲示します。事前に所長に確認してもらいます。」
会社側「運賃改定の時の3%は、車載機とか電子決裁のための3%となっているはず。」
当組合「そこだけに限定ですか?」
会社側「国はこれに使えと書いていないが、いろんな所で言われているのは、施設とは書かれていない。もう一度確認してほしい。」
当組合「施設も含めてだと思っていました。会社がそう判断した根拠を具体的に示してください。」
会社側「こちらで探します。」
当組合「簡単な工程表は、こちらで作成して、所長に了承してもらい、掲示します。」
議題5
ライドシェア対策はどのように考えているか?
当組合「4月から実施なんですか?」
会社側「4月からは日本型ライドシェアで、タクシー会社が募集して雇い、安全教育をする。一般のライドシェアとは違う。6月に全面解禁という話もあるが、政治がどっちの方向を向いているかわからない。政治は全面解禁に向けて動いているように思う。日本型ライドシェアにしても、安全教育にどれだけのお金がかかるか、保険料もどうなるかもわからない。決まってない中で、やれる会社は限定的になると思う。日本交通は、日本型ライドシェア用のアプリを開発している。国際がいつからやるかは、見定めないとわからない。国土交通省は白タクを認めるようなものという見方もあるし、銀座の乗禁地区がどうなるのとか、ドライバーの夜の稼ぎがなくなるのとかある。乗りたい時にタクシーがいないという議論がある。東京でも新宿、渋谷、世田谷、目黒の朝7時から9時までが一番いないと言われている。業界全体としては、タクシーがいないと言われるなら、タクシーはそこに向かおうよ、お客様の利便性に答えることをまずやろうという考えで動いている。」
当組合「世田谷ではまだ出てないと思うが、羽田では、ライドシェア用に点呼時間を一部空けるという話が出ていると聞いた。」
会社側「朝の時間帯は、シフトの入れ替わりでタクシーが少ないので、シフトを業界全体でずらしていこうという流れがある。国際は、隔勤G勤H勤I勤で40%弱あるが、15%ぐらい増やして、その時間帯に他社も含めて50%ぐらい動くようにしようするためのシフト移動の話はある。」
当組合「その話がうまく伝わっていないのかな?」
会社側「本当にライドシェアをやる時は、大々的に組合にも説明します。いろいろな動きが出きたので、通常のシフト移動で対応できることをやろうとしているが、本当のライドシェアをやる時は、会社の方針を組合にも乗務員にもわかるようにわかりやすく説明します。まずはやれることをやるというのが今の考え方。」
当組合「シフト変更をしてほしいという話ですね。強要ではないですよね。家庭の都合とか、通勤の都合があるから。」
会社側「協力してくださいというスタンス。ライドシェアになってしまうから、そこは折り合いをつけたい。」
議題6
LPガス補給を24時間体制に。現状0時30分から12時まで。
当組合「世田谷と羽田のLPガスの営業時間の件ですが、前回の回答は、検討しますとなっていましたが、結果はどうですか?」
会社側「できれば拡げられればいいという考えはあるが、人の問題がある。儲かる儲からないで言うと儲からない。他からも要望が出ているので、やらないとは言い切れない。今またどんどん閉鎖しているので、余計に確保が大事になっている。経営が別会社になっているが、検討はしている。いつまでとは言えないが、何もしないわけではない。」
当組合「やめる所があれば、そこから人の確保ができるのでは?」
会社側「近い所という考えもあるのでなかなか難しい。要望が強いのは理解している。」
当組合「引き続きお願いしたい。」
議題7
帰庫時間が迫っている場合に高速利用を会社負担にできないか?
当組合「前回検討しますとなっていたが、結果はどうですか?」
会社側「シュミレーションはやってはいるが、なかなかいい数字が取れない。」
当組合「いい数字の意味がわからない。」
会社側「開けるとどれだけ収支が上がるか。元々乗務員の100%負担から始まって徐々に開けてきた。」
当組合「高速代に割引があることが根拠になって、そこに原資があると言っている。帰庫に間に合わなくなった場合の最後の高速代を会社負担にしてほしいということ。例えば、最後に三茶あたりで乗せて足立だったら、自腹でないと帰れない。そこを会社負担にしてほしいということ。」
会社側「証明が難しい。」
当組合「行程表見ればわかるから、判断は班長にしてもらえばいい。」
会社側「また別の火種になるかもしれない。これ、帰れんだろうと言う話になってしまう。」
当組合「割引金額がいくらかを教えてほしい。はっきりさせる必要がある。」
会社側「それだとどれだけ投資しているのかという話になる。厳密に出せないのでは?全体で割引きなんてボリュームディスカウントの話だから出す必要がないと考えている。」
当組合「高速代を払っているが、いくら戻ってきていますか?と聞いている。どうして出せないか説明してください。」
会社側「その理屈を今持ってないからわからない。」
当組合「では調べて答えてください。いいですか?」
会社側「どういう仕組みになっているか、まずは調べます。どこにお金を使うかという判断で優先順が出てくるので、議論を細かく詰める必要があるかなと思っている。」
当組合「人によっては、自腹で日に2千円、3千円使う人もいるのだから、せめて帰庫に間に合わなくなった場合の最後の高速代を会社負担にしてほしいということ。班長に判断を任せるとトラブルと言うなら、ルールを決めればいいだけのこと。」
会社側「曖昧なルールで運用すると余計な議論が出てくるかもしれない。開いてない所を開けるというのではなく、最後の1本のこと?」
当組合「最後の1本はすべて会社負担にしてくれればいいけど、降車のエリアで会社負担にするというルールをつくればいい。」
会社側「会社が経費として払うと腹を括るしかない。」
当組合「たたき台をつくってもいい。簡単な話で高速を使えば帰庫時間に間に合う。帰庫時間オーバーを軽減できて会社にとってもメリットがある。そんなに難しいことではない。」
会社側「そこには不確実要素が3つくらいある。需要の確実性、インセンティブになってもう1本やろうと気持ちになるのか、現状のものがあってそれより良くなるのか、経費が出てくる。その辺の所となかなか測りづらい。もう1本やろうというモチベーションになれば会社として理想だけど、モチベーションにつながるのか、そこに需要があるのかという疑問がある。ここにいたら何分前に回送に入れろときっちり決めることになって締め付ける部分も出てくる。構想を練ってみたが難しい。」
当組合「どこかでやって見ればいい。一番いいのは、最後は会社負担でいいと言ってくれること。」
当組合「石川からお願いした件は、次回出してください。次回、ルールのシュミレーションを出します。できればどこかで実装実験をしてみたい。」